キングダムはサラリーマンの心を燃やす
キングダム(ヤングジャンプ連載)を一気読みしました。
中国の秦の時代を舞台とした少年ふたりを主人公とした歴史まんがです。
下僕から這い上がって将軍を目指す少年と、若き秦王を中心に繰り広げられる歴史ファンタジーです。
1~51巻をいっきに読みました。2週間かけて読みましたが睡眠不足を誘発する恐るべきまんがでした。
ファンタジーと書いてしまいましたが、これは私の感想。ビジネス書としての価値もあるとかないとか言われています。
そんな事は気にする必要はありません。ためになるから読むのではなく、楽しいから読むのです。
歴史の勉強になるか?なりません。とにかく楽しむことが肝心です。
現実のつらさを乗り越える明るい勇気がある
毎日残業だの、自分の時間が無いだの、仕事がつまらないだの。サラリーマンの悩みなどたかが知れています。
主人公の「信(しん)」は田舎で下僕として育ち、苦しい生活を強いられていました。
なんやかんやで(読んでね)立身出世を目指して戦場におもむき、功をあげ、仲間を増やしながら前に進みます。
少年漫画(ヤングジャンプも少年?)なので主人公は明るく若く、バカだけどみんなの人気者、という感じです。ワンピースのルフィのような感じでしょうか。
「そんなにうまく行かないよ!」「小さいけど強いとか、怒って強くなるとかおかしいでしょ!?」とか考えず、素直に読み進めます。
心は熱くなり、続きを読むのをやめられなくなります。
主人公以外のドラマも熱い
歴史ものはいくら主人公が活躍しても成り立ちません。
周囲をいろどるわき役やライバルたちの存在が不可欠です。
銀河英雄伝説でもヤンとラインハルトが競う中でその仲間や、第三国との関係など複雑にからみつつ、物語を盛り上げます。
とにかく読んでて熱い!なんだかよくわからんけど熱い!やってやるぜ!という気持ちになってきます。
歴史はさほど詳しくなく、また中国の地理にも疎いので正直何を言ってるのか理解してないシーンも多いです。
しかしそこは「まんが」。理解できるかな?と不安に思う必要はありません。モブたちが驚いたり、冷や汗をかいてたら、そういうシーンなんだな、と思うだけでいいのです。
歴史ものの小説だとなかなか理解が追いつかなかったり、すでに登場した人物だけど誰だっけな?ということがありますが、これは「まんが」なのでビジュアル的にイメージで理解してどんどん先に読み進めることができます。
少年まんがらしく、ほどよく可愛い軍師どのや、カッコ可愛い副隊長などもいらっしゃるのでより読みやすくなっています。
残酷さはあるがそこはヤングジャンプ味なので問題なし
あんまりキレイごとだらけだと読んでいて白けます、しかし一方で、あんまり残酷でも読むに堪えない場合があります。
大昔の、大陸の、戦国時代のおはなしです。多くの人間が死にます。
あまり子供に見せてはいけないような内容とも言えますが、ヤングジャンプ連載程度の残酷さなので小心者の私でも比較的平気です。
いつも私は思います。こんな世界に生まれてたら、絶対に主人公たちの仲間になんて慣れてないな、名もなき引き立て役として、なにも知らぬ間に殺されるだけの存在だろうな、と。
単なる平凡なサラリーマンが安全な場所から中華世界の大戦争の熱さをまんがで感じることができる。
非常に熱くなれるまんがでした。すでに52巻まで発売されていますが、物語はまだまだ続く模様。今後も楽しみです。
余談ですが
amazonのリンクを貼ってますが、私はGEOでレンタルして読みました。
著作権の問題がよくわからないので画像が貼れません。
よって、画像の役割プラス広告機能ということでamazonのリンクを貼っています。
1~52巻を新品購入するとなるとかなりの金額になりますね。我が家だと置く場所もありませんし、そういった意味ではレンタルは最良です。
さらに余談ですが
あまりに長編なので同じ姿勢で読んでいると体が痛くなってきます。
少しでも楽になるよう色々な姿勢を試す中で、「これはなかなか!?」と思える姿勢がありました。
おなかの下に椅子を置いて読みます。
つらそうな姿勢に見えますか?そうかも知れません、しかし長編まんがを読み続けるためには1つでも多くの姿勢が必要です。
一定時間ごとに姿勢を変えて負荷を分散することが必須要件です。
定番のうつぶせ、あおむけ、横向きはもちろん試したうえでさらに上記のポーズも取り入れることでより長く読み続けることができます。