はじめてのクロスバイク購入から約2年が経過しました。
購入時は価格やスペックを比較しながらどんな自転車にするか迷いました。値札のスペックには「メーカー」「価格」「重量」「素材」など色々な要素が記載されています。普段乗っているシティサイクルとどれほど違うのかよくわからない項目も多いです。そんな中、素人目にもシティサイクルとの違いが明確にわかる「ギア数」があります。
「ギア数が多い方が本格的なカンジがする、なんかカッコイイ」と思い24段変速(3×8)のGIANTのESCAPE R3を購入しました。
はじめはもたついたギアチェンジでしたが、さすがに2年も乗ると自分なりの扱い方ができあがります。しかし思いました。24段変速とはいうものの実際に使用するギアの組み合わせってごく限られてるよな、と。今回はESCAPE R3のギアの構成を再確認しつつ、自分の乗り方を振り返ってみます。
ギア比を再確認
ESCAPE R3のギア比を確認します。簡単に言うと「ペダル1回転で車輪が何回転するか?」という値です。
ギアの構成は以下のとおりです
- フロント:インナー(1段、サイズ小、低速)、ミドルギア(2段、サイズ中、中速)、アウター(3段、サイズ大、高速)
- リア:1段(サイズ最大、再低速)~8段(サイズ最小、最高速)
前は大きい方が、後ろは小さい方が速くなります。
わたしの普段の乗り方だと「前2段、後3~6段」を主に使用しています。乗っている時間の95%くらいは前2段、後3~6段です。時に「視界がよくて、道幅が広くて、交通量が少なくて、やや下り坂」のような好条件がそろった場合は「前3段、後5~8段」を使用します。
ギアの歯数からギア比を算出すると以下の表のとおりです。
主に青い網掛けあたりを使用しています。普段使い24種のギアの組み合わせのうち、8種程度で間に合っているということになります。
たすき掛け
購入時に店員さんが言っていました、「ギアの前と後ろの組み合わせは基本的に「速い×速い」、「遅い×遅い」で使用してください。「速い×遅い」や「遅い×速い」はたすき掛けといってチェーンが斜めになってはずれなすくなります」と。
ということでグレーの網掛け部分はシフトを勘違いでもしない限り使用しません。乗り始めの不慣れな頃に前3×後1を使用してしまい、運悪くチェーンが外れたことがあります。長い下り坂の後につづく急な上り坂でした。長い下りで調子に乗って前3段を使用し、そのあとの上り坂。フロントギアの切り替えに自信がなかったためリアのギアだけを落として対応しようとしました。しばらくは登れていましたがちょっとした段差で衝撃が加わったとたんにチェーンが外れました。よく構造もわからないままなんとか素手でチェーンをはめ直して走り出すことができましたが、手は油まみれでした。
上の表をグラフにしてみました。ギアが上がるにつれて傾きが急になっていることがわかります。
ケイデンスと時速
上記のギア比をもとにして、どれくらいペダルを回せば、どれくらいの速度になるのかを計算してみます。
ケイデンス(rpm)は1分あたりペダル回転数です。またタイヤの円周は2,136mmとして計算しました。
ごくごくまれに、短い急な坂で「前1×後2~3段」を使用することもあります。
ミドル(中速)がメインで使用するギアです。上記の赤い矢印のイメージでギアチェンジをしています。
信号待ちなどでは「前2×後3」に切り替えてから止まります。徐々にケイデンスをあげつつ後6段までシフトアップして、巡行速度は23~26km/hくらいです。
停車するまでに後を6→3段まで落とす必要があります。予期せぬ停車などでギアを落とせなったときは発車でもたつきます。ビンディングペダルであれば停車したままでもシフトチェンジが可能だそうです。聞くところによると「後輪を浮かせつつペダルを回す」のだそうです。わたしはフラットペダルなので試すこともできません。いつかビンディングにも挑戦してみたいです。
アウターはあまり使用しません。ある程度の長距離を高速を維持して走れそうな場合のみ使用します。一瞬だけの高速のためにアウターに切り替えると、停車前のシフトダウンが間に合わないことがあります。「前3×後8」から「前2×後3」に落としたいのですが、ちょっとあたふたしますし、うっかりシフトダウンができなかったりすると発車でかなりモタつきます。
最後に
いままではなんとなく乗っていましたが、改めて数字にしてみるとわかることがあります。ギア比のグラフでは高速域で傾きが急になっています。確かに高速域は隣接するギアで変化が大きいように思います。風向きや斜度に関わらず常に同じケイデンスを維持して走りたいと思っています。しかし高速域では「今のギアではやや軽すぎる。1段あげると重すぎる」という状況になりがちです。このあたりはカスタマイズの余地があるのでしょうか。
また今回の記事を書くにあたり他のサイトも参考にさせていただきました。その中には「24段を~全部使おうとする必要はありません。」という記事もありました。
自転車の達人に聞いてみた!「クロスバイクのギアはどうやって使うの?変速段数が多いほうが速いの?」
段数が多い方がいいに決まってる、と思ってた私には大変参考になりました。また、私の乗り方もそれほど間違ってはいないとわかり少し安心できました。
いまの私の乗り方では「フロントは3枚もいらない、リアはもう少し細やかに切り替えたい」という感想です。次に買い換えるときはこのあたりも考慮して購入しようと思いました。
とはいえESCAPE R3は優秀な自転車だと思います。それまでシティサイクルしか乗ったことのなかった私でも楽しく乗れています。大切に乗っていて毎週かんたんな洗車と空気入れもしています。少なく見積もってもあと3年は乗れるのではないかと思っています。
自転車の特性を理解しつつ楽しんで乗りたいと思います。
最近、2022年製のGIANTエスケープR3を購入したので、とても参考になりました。
前2で後ろ3~6をメインで使っているのは同じですが、そこからもう少しスピード上げたい時に、後ろを7にしてます。
前2後ろ7より、前3後ろ6の方がチェーンに負担がかからないのかな?とか疑問に思っています。
これから色々試してみたいと思います。
コメントありがとうございます。
この感覚わかります、少なくとも前の負荷分散になるのでそのほうがいいのかな?
と頭では思うのですが利用頻度が低く活躍の場あまりありません。
前の1,3は意識しないと使う場面がない現状です。