タイトル:成約率98%の秘訣 お客様が心の底からYESになる
著者:和田裕実(Wada Hiromi)
所感
私自身はプログラマであり非営業職です。
営業ではないので営業トーク術が直接的に必要があったわけではありません。
しかし交渉事などが苦手だと感じていたので自己啓発として読みました。
内容は具体的な方法論とトーク例で構成されているのでわかりやすく、納得できる内容でした。
また誠意あるトーク内容で、決してお客様を騙したりはぐらかしたりして成約を取得するというものではありません。
ボリュームは軽めなのでサラッと読めます。
内容
「クロージング」の重要性を中心にトークの方法を解説しています。
クロージングとは営業が契約を締結することです。
営業だからそのクロージングが重要というのは当たり前のように感じます。
しかし、この本を読んで自分のクロージングに対する認識の甘さを感じさせられました。
要は「買います!」「契約します!」などを得ることが必要なのですが、クロージングに対する認識が不足していると、はっきりと断られないまでも、「もうちょっと考えます」「検討して、また後日連絡します」と言われがちだと気付かされました。
この本を読むと「クロージング」にきっちり意識をフォーカスしてトークする方法がわかるようになります。
また、うまくクロージングできないケースのトーク例も紹介されています。
確かにこれではクロージングできないなと思うトーク例なのですが、いっぽうで「こんな風に言ってしまいがちだろうな」と思える絶妙な失敗例です。
また、単なるトークテクニックにとどまらず、自分の認識を改めさせられる表現も随所に現れます。
お金の話をするのが 苦手な人は お金を稼げない人である
引用:成約率98%の秘訣
や
忘れてはいけないのは契約を結んだことが営業のゴールならば、契約をしたその日がお客様のスタートとなることです
引用:成約率98%の秘訣
など。
お金の話はなんとなく醜いものという意識があります。
契約できたらそれで安心してアフターフォローが甘くなるきらいがあります。
他にも多くの気づきを得られる内容となっていました。
まとめ
非営業職の方でも、仕事で相手に提案を受け入れてもらう必要がある場面は多いと思います。
提案内容そのものが悪くないはずなのに、了承してもらえなかったり、拒否されないまでも回答を保留されたりすることもあるのではないでよしょうか。
そんな時に役立つ本だと感じました。